* カークーラー |
今で
こそ軽自動車でも標準装備のカークーラー、エアコンですが、この時代はRS41、46Gそしてトヨタの最高峰VG10すらオプショナル扱いでした。
当時のカークーラーの事情として、現在の消費税に変わる税金が、贅沢品に掛かる物品税があり、カークーラーは取得価格の10%が課税されました。又自動
車貿易自由化以前は外国製カークーラーは輸入禁止で特に1950年代の外国車なのに国産のカークーラーが付いているのはこの為でした。又当時のトップス
ター石原裕次郎氏は夏場窓をフルオープンし短パン、サンダルでうちわ片手に愛車を運転していた。と云うエピソードが残されて居ります。いかに夢のまた夢か
お判りでしょう。
価格の方ですが作者の愛車の場合、トランクタイプなので約50万円、ダッシュボード下に下がるタイプが約20万円でした。(取り付け工賃込み)この位の
価格ですと、トヨタ車なら、
コロナラインシングルピックアップ(PT36)、トヨエースの3方開き(PK30-B)が共に50万円以下で買えますので1台買う様なもの他のメーカーな
らマツダK360やミゼット(MP5)なら、2台買ってもお釣りが来ます。尚昭和40年になると最も高価なVG10用でも取り付け工賃込み35万円位にな
ります。
尚クラウン、コロナはそれぞれ専用品を用意したとあるが、実際は専用品を予算の都合で出来ない事もあるので、安価な汎用品を取り付ける事もあり、デン
ソー製でなくても一概に非オリジナルとは言い切れません。
当時クーラー取り付けとなると、ディーラーでも大騒ぎになり、電装職人とディーラーの工場長が共同で取り付け作業し納期まで7〜10日位かかったそうです。 |
吹き出し口全景 |
吹き出し口全景(室内側) |
吹き出し口グリルは前後に可動する。
写真はデフロスターとして使用中
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トランクルーム内
クーラー本体
ジュースを冷やせる冷蔵庫としても
使用できる。
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クーラースイッチ
コンプレッサー作動中は青く点灯
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クーラースイッチ
写真はデフロスターとし
て使用中
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